ヤベヒロシ

親愛なる同志たちへのヤベヒロシのレビュー・感想・評価

親愛なる同志たちへ(2020年製作の映画)
2.5
気の強い共産党員の女性が、娘を死に物狂いで探す話。

なんとなく「アイダよどこへ」のノリを思い出しつつ、とにかく超超超超無骨な作りで、さらっと観ていれば一瞬で睡魔に誘われるだろう。かろうじて寝なかったが何度も危なかった。

白黒映画は個人的に味わいがあって好きなので、そこは良いが、音楽もなくひたすら地味な会話を続けまくるうえに、オチのすさまじい弱さ。これだけ我慢して観てきて、なにこのエンディングとだいぶイラッとした。

国家を取るか娘を取るかというような話かと思っていたのだが、別にそんなこともなく、どうでもいい普通なところで終わる。観たいのはここから先なのに。

全く面白くない映画だが、文芸映画として共産主義のあり方みたいなのは書いているので、教科書を読む感じで観る映画だろう。知的欲求も満たされるような質の高さは皆無だが。
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