気の強い共産党員の女性が、娘を死に物狂いで探す話。
なんとなく「アイダよどこへ」のノリを思い出しつつ、とにかく超超超超無骨な作りで、さらっと観ていれば一瞬で睡魔に誘われるだろう。かろうじて寝なかったが何度も危なかった。
白黒映画は個人的に味わいがあって好きなので、そこは良いが、音楽もなくひたすら地味な会話を続けまくるうえに、オチのすさまじい弱さ。これだけ我慢して観てきて、なにこのエンディングとだいぶイラッとした。
国家を取るか娘を取るかというような話かと思っていたのだが、別にそんなこともなく、どうでもいい普通なところで終わる。観たいのはここから先なのに。
全く面白くない映画だが、文芸映画として共産主義のあり方みたいなのは書いているので、教科書を読む感じで観る映画だろう。知的欲求も満たされるような質の高さは皆無だが。