ブリティッシュ独特のブラックなギャグや、支離滅裂な不条理感など、モンティ・パイソン系が好きなブリティッシュファンにはたまらない作品。
そしてこれもお得意の風刺、それも階級主義風刺を過激に入れてきている所も、さすがって感じ。
まともな人間が出てこないのも思い切ったキャラ設定。
てっきり真面目そうなイアンがツッコみ役で、振り回される所で笑いを作るかと思いきや、すぐにイアンもかなり壊れているのが分かるし、結局ツッコミ、ボケは存在せず、というか全員ボケで、暴れまくりという楽しい内容。
基本的な設定である「エディンバラ公賞」について、まったく知らなかったのだが、そんなこと関係なく、おバカなストーリー展開に笑えるのが、脚本、監督の実力の現れだろう。
個人的趣向でツボだったのだが、ブリティッシュ系が好きな人は必見の作品。
余談。
襲ってきた「侯爵」と夫人。
これ、絶対フリップ王子とエリザベス女王のそっくりさんを使ってやれば、もっと盛り上がったのに、仮面で誤魔化してしまったのは残念。
おまけに、最後に出てくる老人部隊は、全員皇室のそっくりさんとかにすれば面白かったかな。
でもそれだと「階級主義風刺」ではなく「皇室風刺」になっちゃうか・・・笑
あ、「ゲット・デュークト! 2」を作るなら、今作の四人がハイランドで兎の糞を大量に集め、ロンドンで売りさばいて大暴れってのがいいな。笑