リーアム・ニーソンといえば、”あの演技派がアクション映画に⁉︎”と世界を驚かせた『96時間』から13年。
『96時間』フォロワーが量産される中、彼自身もジャウム・コレット=セラとのタッグを中心にアクション映画に活躍の場を広げており、”本家”の名に相応しい抜群の安定感を見せていました。
が、これは久々の空振り。
他人の不幸は棚に上げておいて、「誰も傷つかない優しい内容」という雑な感じはどことなく懐かしくもあるのですが、やはり主人公に寄り添いすぎだろうと思います。
銀行強盗を繰り返しておきながら、突然「好きな人ができたから金は返すので許して」という身勝手さを容認することにも驚きます。
あれもこれも結局は自分で撒いた種だもんなぁ…という思いがどうしても拭えないので、巻き込まれてお亡くなりになった方たちは本当に不憫でなりません。
そんなことは知らん!オレが幸せになれたらハッピーエンドなのだ!という図々しさも含めて「古き良き」アクション映画という感じはあるのですが…。