たーぼーん

いとみちのたーぼーんのレビュー・感想・評価

いとみち(2020年製作の映画)
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大阪アジアンの観客賞作品は、毎年テレビ放映されるのでまあまあどれも観ているつもりだが、自分的にはあまり気に入ってない作品が多くて、アジアン映画祭の中には絶対5本や6本は観客賞作品よりも面白い作品があるはずと毎年思っていた。その先入観によりこの作品を甘く見ていたが、実際拝見するととてもいい映画だった。
(ちなみに結構前に観客賞を受賞して最近上映されている「七月と安生」は気に入った方である)
そもそも横浜聡子監督の過去の作品はどれも好きである。あの「りんごのうかの少女」でさえ、僕は結構大好きな映画である。

欠落感を抱えたまま大人になろうとする主人公が、一体何をよりどころにしながら生きていけるものなのかを迷う心情を寄り添う様に描いた作品でみどころがあった。
津軽弁もこの映画にとっては重要なファクターだったね。