10円様

いとみちの10円様のレビュー・感想・評価

いとみち(2020年製作の映画)
4.0
 皆さんはもし自分が映画化されるとしたら、監督は誰にやってらもらいたいですか?

 私はダントツでこの横浜聡子さん!
 劇場鑑賞を諦めていたのですが池袋新文芸坐が公開してくれて滑り込みました💦

 しかも、なんと…舞台挨拶付きです‼️‼️

 画像もアップしたいのですが、Twitterで呟きます。Twitterでも10円様。カピバラさんが目印ですので覗きにきてね😊

 尊敬する横浜監督だけでなく、可愛い駒井蓮ちゃん、話題の中島歩さん、そして大好きな宇野祥平さんまで登壇してくれました😆😆
 凄い面子だ!舞台挨拶って初めてなのでルールを知らなくて緊張しました💦でもさすが文芸坐ですね。とても丁寧な接客で安心しました。駒井蓮ちゃんに手を振ったら振り返してくれた!(気がする😗)
 30分という短い時間でしたが4人とも本当に個性的で役者のオーラがありました。文芸坐のスタッフさんが宇野さんへのインタビューで「白石晃士監督特集でお越しいただけると思ったのですが…」と言う質問をしていて、そうだよなぁ〜と思いました。宇野さんも「そうですよね」という表情でした。
 まあ色々あったんですが、降壇の時に駒井蓮ちゃんと横浜監督が客席に一礼していたのが印象的。
 ていうか文芸坐のスタッフ、インタビューめちゃくちゃ上手い!実はそこが1番ビックリしています😅

 興奮でこれでレビューが終わりそうですが、続けます。

 私、生まれ育ちは横浜監督、駒井ちゃんと同じ青森なので、劇中の方言は聞き取り可能。懐かしさまで感じます。しかし、今の子達って私の世代よりも標準語に接しているものだから訛りって映画ほど無いんですよね。イントネーションやアクセントが少し違うだけで大体標準語と一緒です。
 しかし私は南部の出身(太平洋側ね)で、高校時代部活の合宿で津軽(日本海側ね)の人と一緒になった時はお互い言葉が通じなくてびっくりしました。同じ青森でも東と西では大きく異なるんですよね。映画は丁度中間の青森市が舞台なので、半々なのかな?
 駒井ちゃんも訛りの強いコミュ症役なので方言には苦労したみたいです。実際に実家の祖母に電話して教わったりとか。ってさっき言ってました。
 私は今では訛りは無くなり青森出身と言う出自に驚かれ、お国言葉を使わなくなっていく事に寂しさを感じますが、方言は恥ずかしい言葉じゃありません。恥ずかしいのは方言をバカにされて無理矢理標準語で喋る事です。もうバレバレなんだもん。あんな風になるよりは方言が良いと思い、しばらく訛ってましたが5年くらいで消えましたね😅
 でも染み付いたものなので実家に帰ったら戻ります。これも面白い話ですよね。
 
 おっと映画の感想。
 やっぱり横浜聡子はキャラ作りが良いですね。他人と上手くコミュニケーションが取れないけど、心の根底には情熱や狡猾さを持っている。それを表には出さずオフビートに振舞っている。起用する役者も本当に個性派で          今回の駒井蓮ちゃん起用には少々驚きましたが、やっぱり監督。凄いです。
 上手かったのは黒川芽以や横田真悠といったメイドカフェの同僚と中島歩のオーナー。みんな心に苦労や軋みを持っているのにメイドカフェを盛り上げようとするひたむきさ。失礼ですが、たかだか「青森のメイドカフェ」ですよ。需要と質はそれほど無いんです。それを常連客も巻き込んで神輿を上げるといった痛々しさ!そこが凄く良い! 
 青森県に所縁のない黒川も横田もよく東北弁を喋ってくれました。実際横田真悠の
 「かっちゃど同じごど言うなじゃ!」
 ってセリフがとても上手でした。

 まあ不満点と言えばですね。三味線がメインツールなんですが、もっと物語に絡んでくれば…と思いました。ブランクのあるいとが再起するまでの修業の過程がなく、いきなりまた弾けているようになる。というのが早足だったと思います。それよりもメイドカフェを機に自分や家族や親友に気付き、アイデンティティを築いて行くといったメイドパートドラマが強かったような…
 メイド喫茶文化も和楽器も青森も大好きだから皆んな立てて欲しかったなぁ😓
 まあ、いとみち四天王を観られた喜びでこの点数です!

 ちなみに好きなキャラはりんご娘のジョナゴールドが演じたいとの親友。

 の、お母さん。
 出番は一瞬でしたが友達の家には絶対に1人はいるんですよ、あんな世話焼き大好きかっちゃが。

 
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