将棋、プログラミングっていう
画として動きがミニマムなものを
役者の芝居やカメラワークの
緊迫感、音で引っ張る工夫が
すごい。全然見れちゃうもんなあ…
構成もうまい。
だから、ちょっとした台詞や
ブラックアウト、演出のダボ付きが
気になってしまう。
青春映画に必ずある
友情パートみたいな所も
あえて描かないことで
「静」の青春作品に徹している
かっこよさがある。
というか、これをいずれ終わりがくる
「青春」という言葉で括って
いいのか?みたいな思いが沸いてくるほど
二人がどこまでも将棋に対して誠実で、
"戦って"いるんだよな。
浅川は将棋界の威厳を守る為に
負けるわけにはいかなかったし
清田はそんな浅川に
これ以上プロ棋士のプライドを汚すような
コンピューター相手の為の手法を
使わせたくなかったのかもしれない。
両者とも好きな将棋を守りたかった。
お互いが誰よりもお互いの
強さを認め合っている二人の
絆が響く。
ラストも素敵。