まーしー

ワイルド・スピード MEGA MAXのまーしーのレビュー・感想・評価

ワイルド・スピード MEGA MAX(2011年製作の映画)
2.5
リオデジャネイロを舞台に、一段とアクションも派手になった本作。これまでのシリーズのヒットを受けてだろう、これまでの登場人物が集結し、スケールも大きくなっている。

特に冒頭の列車からの窃盗シーンは圧巻。メンバーの手際の良さや車ごと谷底へのダイブなどは印象に残るシーンだった。
また、エンドロールの最中に、ミシェル・ロドリゲス演じるレティの話が挿入され、次作への布石も打たれている。

しかし、全体を通して、なぜか個人的には高評価をつけられなかった。ポール・ウォーカー演じるブライアンが完全な悪党の扱いになったことや、警察本部への侵入といったスパイ映画のような展開に、違和感を覚えたからかも知れない。
加えて、これまでのカーアクション映画としての思想を踏襲するためか、無理にカーレースのシーンを挟んでいるような印象も受けた。その結果、約130分という長尺となっており、間延びしている感は否めなかった。

娯楽映画として王道だと思うが、シリーズを順に追いかけている身としては、当初のカーアクション中心の映画から、少し本筋が逸れた作品だったように思う。