アラバン

アンノウン・バトル 独ソ・ルジェフ東部戦線のアラバンのレビュー・感想・評価

3.4
極悪対決独ソ戦。
最初の塹壕での戦闘シーンが凄惨の極みで、暴力による血まみれの殺し合いが続く超接近戦のリアルな戦闘描写は凄まじい迫力です。

ソ連といえば、指令部が無能過ぎて桁外れの損害を出しながらも、愚直でタフな田舎兵士達が粘りに粘って粘り勝つというイメージでしたが、まさにそのまんま。
そりゃ現場はたまったもんじゃありません。

戦力の半数を失いながら奪取した拠点を死守すべく増援を頼んだら拒否られ、おまけに内部監査官まで送り込まれて士気ガタ落ち。

「これで取り返されたら俺たちのせいかよ」
って、ブチ切れて吐き捨てる兵士さん。
ごもっとも。

そんな上層部の酷すぎる指示に怒り狂いながらも、最善を尽くそうとする現場の兵士たちの葛藤と気概が描かれています。。
ですが、人物描写が弱くて兵士たちの感情がもう一つ強く伝わってこなくて勿体無かった。

なんだろうか。、このロシア映画独特の?謎の感動空回り。。

独特とか言えるほど観てませんが。。。😅
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