WatanabeYuya

津波の子供たちのWatanabeYuyaのレビュー・感想・評価

津波の子供たち(2012年製作の映画)
4.5
淡々と力強い姿で震災について語っていく子供達をみて、自分が考えたふりをしていたことに気づく。
仕方のない死と、考えれば防げた死があったということがわかった。かといってその場で考えれなかった人を責めることもできない。自分は考えられていないから。でも遺族の人の気持ちを考えたらそれは責める以外にないのかもしれないと思った。大人が考えることができれば守られた命があったのだということがよくわかる。
いろんなことに対して考えたふりをして生きると的外れなことをしてしまったり、優しくなれないのかなと思う。
体力を使うことだけれどいちいち考えることをしていかないとまた同じことが違う状況で起きてしまうのだろうなと考えさせられた。
忘れていないつもりで忘れていることにもぞっとした。ふりをするのをやめてもう一度、今どうなっていて、その時どうだったのか思い馳せ、考えることが大事かもしれない。
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