のん

ザ・ファブル 殺さない殺し屋ののんのレビュー・感想・評価

4.1
続・テンション低めの殺し屋狂想曲


前作に続いて全体的に作品のテンションがトロ火の様にすこぶる低いが、岡田准一の凄まじいスタントアクションを魅せるという面においては大きくグレードアップしていて、画面で起きていることの出鱈目さに変な溜息が出る。とにかく凄まじい。


江口カン監督はおそらくコメディチックに作品を撮っているつもりなのだろうが、妙に生真面目すぎて佐藤二郎の登場シーンですら全く笑えない。もうシリアスに振り切ればいいのにと思う。


女性キャラクターのステレオタイプかつ都合の良すぎる描かれ方は前作以上にひどく、この時代にこのような描かれ方でよく怒られないなと思う。木村文乃さんの8秒アクションは最高ですが。


顔の脂テラテラでゲスゲスの演技を披露する堤真一はじめ相変わらず登場人物全員のネジが飛んでいて、くわえて中盤のちょっと見たことない足場のアクションもあったので前作よりは面白かった。
のん

のん