相変わらず、岡田くんが凄過ぎる。
もはや、全盛期のジャッキーチェンのエンタメアクションに匹敵してるんじゃないかと思えるアイデアと動きのキレ。
アクション指導を自らやってるらしい。
自分の動きの限界いっぱいまでを見定めたアクションと、この動きを余すことなく撮り切るカメラワーク。
ストップ&モーションというか、同じアクションでもスローモーションも駆使してさらにアクションに奥行きを持たせてるので、本当に見飽きない。
殺すことを禁じられた殺し屋“ファブル”。
絶対に6秒で相手を殺すと言われる最強の殺し屋。
今回はその殺し屋への復讐に燃える連中に、たまたまの流れで身分がバレてしまい、復讐されてしまう流れ。
研究されて、身構えられて、用意周到に計画されて、確実に仕返しをされることが分かりきってるところに自ら赴く。
それでも無敵過ぎる“ファブル”、岡田くん尋常ではない。
ここ最近だとこの『ファブル』の岡田くんと『るろうに剣心』の佐藤健のアクションは撮り方も含めてめちゃくちゃカッコ良い。
そして、何回観ても見飽きることのないエンタメアクション。
忘れてたけど、この木村文乃が堪らない。
ファブルの妹という身分で殺しを禁じられたファブルをサポートする役。
このややだらしない感じ、ぶー垂れながらやるときはやる感じ、最高。
最後のサンタコスプレのサービス感とか、明らかにこっちの観たいものをわかってやってる感じ、、、見事にハマってしまう。超素敵。
そして、今回の渦中の女の子が平手友梨奈。
最近『三角窓〜』を観たあたりからハマる。
何なら今さら欅坂46の曲とか聴き始めるほどに。
何なんだろう、この彼女の研ぎ澄まされたカリスマ性は。
演技がどうこうではなく、それを超えた人を惹きつける力があるように思う。
その目力なのか、一度目が合うと逸らせなくなるような、肉食獣が目線と雰囲気だけで威圧して相手を縮み上がらせる感じにも近い圧倒的な空気感。
ちょっとしばらく彼女は要チェック。
今回はついにアルバイト先でもちょこちょこ動きがあったり、ファブルが身を隠してる“日常”の方に話が及ぶので、ファブルのスイッチのオンとオフの使い分けがなかなか魅力的な作品。
至って平和な佐藤二郎のいつもの感じもツボだし、笑いありでゴリゴリの本筋のアクションや殺しとの緩急がある。
最後まで飽きずに展開も読めずにハラハラドキドキ、木村文乃にもドキドキ、平手友梨奈にキュンキュンしながら楽しめる最高のアクションエンターテイメントだった。
安藤政信、『バトルロワイヤル』の時の狂った彼が生き延びて少しだけ人に馴染んで大人になったら、、、的な今回の役所、って勝手に妄想しながら観て、何かそれも勝手に盛り上がった。