富樫鉄火

真夏の夜のジャズ 4Kの富樫鉄火のレビュー・感想・評価

真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)
4.0
20200906/角川C有楽町
音楽ドキュメントの傑作だと思う。
昔、古いフィルムで観たときは、夜の場面など、表情がよくわからなかったのだが、4Kで鮮明になった。
周辺の点描は、市川崑の『東京オリンピック』に影響を与えているような気がする。
観客のファッションもとてもすてきだった(ほとんどが喫煙中なのが時代を感じさせる)。
しかし、とにかく登場アーティストたちが尋常な個性ではなく、ほとんど、「幻の天然記念物」オン・パレードの様相を呈する。
それを、凝ったことをせず、ほとんど顔のアップだけで見せるところが潔い。「半沢直樹」の「顔芸」など、とうてい及ばない迫力。
個人的には、アニタ・オディとサッチモがよかった。
富樫鉄火

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