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真夏の夜のジャズ 4Kのumisodachiのレビュー・感想・評価

真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)
3.3
1985年に開催されたニューポート・ジャズ・フェスティバル(第5回)お様子を記録したドキュメンタリー。

自慢じゃないが、ジャズには造詣がまったくないのでルイ・アームストロングとチャック・ベリーくらいしかわからなかったのだが、とても良かった。心地良い気候にリラックスした雰囲気、そしてステージ上で繰り広げられる極上の音楽。映画館で観なければ堪能できないであろう快適な作品だった。

子どもが生れてからはほとんど行っていないが、私は元々ライブが好きでFUJI ROCK FESTEVALなどの夏フェスにも毎年参加するような若者だった。そして、20代のころは洋楽なんてほとんど聴かなかったにも関わらず、邦楽しばりのフェスよりも海外アーティストが出るフェスの方が好きだった。心地良い空間で身体を自由に揺らしながら、見知らぬ音楽と出会うことに喜びを感じていたからだ。

フェスは1日がかりだし、ライブは基本的に夜しかない。だから出産してからは映画と舞台が中心になってしまっていた。でも、ライブにはライブでしか味わえない感覚があって、ずっと恋しいと思っていた。だから、本作でライブの醍醐味を体感できてかなり癒された気がする。

演奏はどれも良かったが、最後の最後で演奏されたゴスペルの主の祈りが心に響いたなあ……あんなの現地で聴いたら泣いちゃうんだろうなあ。ただ、ステージ上は色々な人種の人がいたのに、客席は白人ばっかりだったのはちょっと気になったけども。35年で随分変わるもんだね。生活も、感覚も。



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