中絶手術のために女の子が友達と二人で旅をするロードムービー。あらすじだけ見ると「17歳の瞳に映る世界」とほぼ同じなんだけど、こちらはまさかのコメディタッチで、とにかく明るく乗り越えてこうという話。
二人の掛け合いも楽しいし単に中絶手術云々に止まらない二人の成長物・友情物なんだけど、どうしても重い背景が邪魔をして、終始どういう感情で観れば良いか分からなかったな。もはや中絶がテーマじゃなくて良かったのでは。友達の子のセクシャリティ周りの描写も何だか無理矢理感があって、マイノリティを上手く描き切れていなかったような。「グリーンブック」で感じた苦々しさを思い出す。