#twcn
アルゼンチンの法廷供述のシーン、定義が難しすぎて全然わからなかった。
そもそも時系列シャッフル映画だと気づくまで結構時間がかかり、こういうタイプの説明下手は私、初めてかもです。
舞台はブエノスアイレス。
何代ものキラキラしtあ家族写真やキリストの肖像、アートが並ぶ閑静なアパート。
部屋にお友達を呼んで出張インストラクターにヨガを学び、終わったら有閑マダムの友人たちとケーキとティータイム。
話題は夫やこの場にいない友人の悪口。
みんなが帰ったら、有閑マダムの悪口をハウスキーパーってメイドに話して聞かせる。
典型的な有閑マダムの大奥様アリシアとイグナシオの夫婦。
そしてこの映画の核となるメイドのグラディス。
グラディスの3〜4歳の息子も一緒に住み込みで家政婦をしている。
ある日、留置所から馬鹿息子のダニエルを預かった!とのお電話が入る。
有閑マダムは夫と息子のために留置所に赴くが、どうやら離婚問題のもつれでこのような事態になったよう。
しかもヤク中。
息子は金の力で留置場を出ようと親に頼る。
ダニエル釈放のための法廷シーンの供述がめちゃしんどかった。
ほんまの話かはわからへんけど・・・。
マダム大奥様の日本食女子会をはさんで、次はなんとグラディスが被告の法廷シーンに突入。
あーだから刑務官に連れられて弁護士事務所にいったのか。
さっきまで大奥様の愚痴を聞いていたのにいったい何があったのか?と思ったら。
ここまできてもまだ話がよくわからない。
なにもかもが繋がってないから。
珍しいタイプの時系列シャッフルで分かりづらいことこの上ない。
そしてお次はダニエルの元奥さんの法廷供述。
お互いめっちゃ感情的に話すやん!
こんなふたり一緒にいても不幸になるだけだから別れてよかったね・・・ってちゃんと別れてないのか!
双方の主張がまるで違うので、大旦那様の事務処理まとめを聞くと元嫁さんの証言のほうが有効に働きそう。
いちいち告訴して前科を積み重ねてきたから、それが捜査を強化することに繋がり、今回の逮捕を決定的なものにしたよう。
で、馬鹿息子を救うためにたっかいたかい弁護士を雇うため超金持ちでも節約に奮闘。
洗濯物はすべてグラディスへ。買い物も正規店ではなく安売りの店で買うようにと。
だって示談に5000万円くらいかかるんだもの!!
しかし、大旦那様はもう息子に愛想を尽かし、なんの援助もする気なし。金を出す気も生活水準を下げる気もない。
そのことで喧嘩になるとなんと大旦那様から「好きにしてくれ。俺はでていく」との一言で凍りつく大奥様。
しかもグラディス体調悪くて寝てるのに、客が来る、とかで起こしてくる大奥様の無情。
しかも材料の調達すら難しいやろうに日本食を用意するグラディスえらい。
グラディスはいっつもバスルームの掃除の時、扉を閉めて何やってるのか分からなくてこわい・・・。
と思ったらやっと話が動き出す。
それも直接は描写が出てこない。
どうもーグラディスはーどうもー妊娠しててーどうもーバスルームで秘密裏に出産しーその子供をー殺したっぽい。
話は興味深いのに、たぶん・・・の域を出ない描写や語りのみのレベル故「っぽい」しか言えない・・・。
そんな中、大奥様は残されたグラディスの息子を大事に育てている。この金持ち夫婦2人に懐いているし。
仲良くしてるときの大奥様とグラディスの息子めっちゃ微笑ましい!
そしてカツレツってアルゼンチンの料理だったんだ!!
後から出てくる専門家の話を聞くと「妊娠に気づかず不意に出産した」とのこと。これまたおったまげた!
裁判は進み、クソ息子は金のおかげで釈放され、グラディスの息子は大奥様に育てられる。
そもそもグラディスの産んだ子供の父親は誰なのか?
ついにグラディスに判決が・・・。
大奥様はひとり(グラディスの息子と)狭い部屋に引越し、ある決断をする。
この映画に出てくるのはお金持ちと虐げられた女性と虐げ続ける男性と何よりも大きな愛をもった大奥様と可愛い子供。そして1人のクズ。
これ一回見ただけだったら細かい部分はよくわからない。
終盤にがっとまとめてくれる手腕がうまいけど、それだけでは物足りない。
絶対話を知っててもう一度最初からなるほど、と確認しないとかなり厳しいかと。
2度目の鑑賞は相当面白いと思ってます。
新
日本語字幕:野城 尚子