Mikiyoshi1986

木曜組曲のMikiyoshi1986のレビュー・感想・評価

木曜組曲(2001年製作の映画)
3.4
木曜日!

『月とキャベツ』の篠原哲雄監督がミステリー小説『木曜組曲』の映画化に乗り出した推理サスペンス劇。

「木曜日が好き。
大人の時間が流れているから。
週末の楽しい予感を心の奥に秘めているから。」

日本の豪華女優陣6人が大集結!
洋館で発生した耽美派女流作家・重松時子の服毒自殺を機に、各々の証言から死の真相へとじわりじわり迫っていきます。

事件から4年後、当時現場に居合わせた近親者の"物書き"女性5人が故人を偲ぶ会を開いたことで事態は急変。

あれは本当に自殺だったのか?それとも他殺?もしかしてこの中に犯人が…。
疑心暗鬼になりながらもあくまで懇意の体裁を保ちつつ、不穏な緊張感の中で豪奢極まる酒宴を楽しむ女たちのアンビバレンス推理。

五角形の食卓を取り囲み、とにかく美味そうな料理に舌鼓を打ち、ハイペースに酒を空ける密室会話劇は観客の興味を一手に惹き付けます。

女優陣の中でも一際異彩を放つのは主軸となる大女優・浅丘ルリ子!
疾うに謎の死を遂げ、彼女不在で物語は進行するわけですが、
回想シーンで放つ彼女の異様なまでの演技力には圧倒されます。

明らかになる重松時子の思惑と人物像をもとに、残された5人が導き出した答えとは?

けれど、例の缶は結局だれの仕業だったんでしょう。

トキコとかナオミとか、実名と役名がテレコで入り交じってるのは少々ややこしかったりもします。
Mikiyoshi1986

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