RYUYA

ベイビー・ブローカーのRYUYAのレビュー・感想・評価

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)
4.5
新幹線のトンネルの演出、観覧車の目隠しの演出、映画館でしか目視できないギリを信じた暗闇の演出...シビれました。めっちゃ韓国映画なのに、それ以上に是枝映画だった。偉業です。1発目の台詞から刺してきて、終盤では隣のマダムもずっと泣いていた。唯一演出の手が届かなかったであろう赤ちゃんが、無造作に誰かの頬や髪に触れるたび、たまらなく切なくなった。

「現実ではありえない、運命同士の混じり合い」という意味でなのか、『マグノリア』が引用されていたのが嬉しかった。好きな映画だ。

日本で役所広司、韓国でソンガンホときたから、次はアメリカでトムハンクスで映画作ってほしい。唯一それが叶えられる日本人監督。
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