是枝ワールド全開な作品。
これまでかと思うほどの韓国の役者さんを集められたのも、監督の力を証明したかのよう。
ドラマでは何度も見てたけど、映画のIUは、初めて。イ・ジウンとなっていたので観るまでわからなかった。
赤ちゃんポストに子どもを捨てる母親。
捨てられた子どもを横流しし、子どもが欲しいひとへ売るブローカー。
そして、彼らを追う女性刑事。
彼らはまたかつて捨てられた子どもでもあった。
捨てるなら産むな。
子どもの幸せのために捨てる。
捨てるには理由があったと知ってよかった。
ひととき集まった彼らは疑似家族のような時間を過ごす。
血の繋がりがあってもなくても、命は誰かが守っていけばいい。
ラストシーン、ここでも是枝ワールド。
単純には終わらせない。
淡々とロードムービーは流れていく。