あしからず

ベイビー・ブローカーのあしからずのレビュー・感想・評価

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)
3.3
感情と趣意優先で作品そのものへのアプローチが不足してる印象があって、特に終盤の出たとこ勝負みたいな雑さはラスト未定で走る是枝手法が裏目に出てるように感じてしまった。勿論個々のシークエンスでみると開けなかった赤ちゃんポストと常に開くトランクや禊としての水、車窓に張り付いた花や暗い部屋の声など印象に残るし、雨風大好きなホン・ギョンピョカメラの既視感に微笑み。ラストの車内視点は某監督ぽさ。「捨てるなら産むな」と初っ端からペ・ドゥナ=世間の声で鋭く先手決めて始まるのも良いのに、全体で見たら生煮えで噛みきれない、が、相変わらず食描写が達筆で帰りにカップ麺買った。
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