"生まれてくれてありがとう"
捨てるなら産むな。
赤ちゃんポストに子どもを置いてきた若い母親のソヨンが翌日戻ると赤ちゃんがいない、ブローカーのサンヒョンとドンスと新しい養父母探しが始まる…🤱
命のやりとりをバイオレンスな描写なく、社会のちょっとした隙間にある様な闇の部分を問題提起している作品でもある気がする。
赤ちゃんポストを設置するのが悪?捨てる母親が悪?売買する人が悪?弱者を守れない法が悪?…
ああ〜切ないロードムービーだ。
どの結末に辿り着いても、心にもやもやする何かが引っかかって離れない。
みんなの願いが同時に叶う事はない。
「万引き家族」「そして父になる」の是枝監督が表現する家族の在り方は時代の流れと共にどんどん変化していく。
自己肯定と他者肯定。
残酷な現実の中にある、自分を含め出会う人全てに向けられた温かいメッセージ。☺️
自分の存在は誰にとって必要?
この命は誰のもの?
韓国映画界の才能たちが集まってるのがなんとなく分かる。
8歳の男の子ヘジンが途中から加わったことで、よりほわっとした温かい空気に包まれる。
洗車のシーンは家族味が増す場面として印象的だなあ。