この作品は、終始陳腐。これに尽きる。
この作品のメッセージ、監督の考えた物語、書いたセリフは、「のれる、のれない」、「面白い、面白くない」以前に、この作品自体が映画としてつまらな過ぎてびっくりした。
こんなに長く感じる2時間を過ごしたのは久しぶりだった。
赤ちゃんポストをめぐる意見として、よく見るありきたりなものを出しているだけで、この作品独自の視点を提示している瞬間はひとつもなかった。
監督のエゴにまみれた演出が延々と垂れ流され、それっぽいテーマをそれっぽく描いた風を装ってるけど、中身はゼロ。
面白くないくせに、いっちょ前に主張があるセリフは多いので困った。
そしてなかなかなプロライフ映画。アメリカのゴリゴリの中絶反対派に見つかってしまったらどうするのだろうと思ってしまった。
是枝監督の作品を見るたびに思うことだが、皆、是枝監督を崇め過ぎ、ありがたがりすぎだと思う。
