韓国で撮ってもちゃんと是枝監督になっててすごいなと思った。洗濯で韻を踏むシーケンスの数々、クリーニング屋、風呂(に入る、入れない))、そしてあのめちゃめちゃ美しいコイン洗車のシーン。
是枝監督の「空気人形」を川崎のチッタで観たときはそのあまりの原作からの改変具合に「なんてひどい映画を観てしまったんだ」と思ったものだけど、あれから自分の映画の見方もだいぶ変わったし是枝監督はめちゃめちゃ遠くへ行ってしまったなー、という感じ。原作を大幅改編した上にわざわざダッチワイフの役を韓国人の新人女優にやらせるなんて、悪趣味すぎる!と憤ってたのが懐かしい。それが若き日のペドゥナさんでした。
今回の世間の偏見を全て背負う役を演じたペドゥナもよかったし、是枝監督の映画の中で再開できたのがちょっと嬉しかった。