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ヒトラーに盗られたうさぎのslowのレビュー・感想・評価

ヒトラーに盗られたうさぎ(2019年製作の映画)
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繰り返されるのは、大切なものを守りながら、それと同時に、その中から大切でないものを選び続けなければならない、そんな日々だ。

ナチス関連の映画(日本の戦時中映画も)は大体悲しくなり落ち込むのであまり観たくないのだけれど、これは何となく気になって。しかし、思いの外暗い物語ではなく(ヒトラーやナチスの人間が直接出てくるわけではなかったからかな)、それに絡めて感動の押し売りをしてくるようなものでもなかった。時には母の胸に、時には父の背中に眠る。逆境にも負けず健気に助け合い生きる子供たちの姿に、じんわりと胸があたたかくなる良い物語だった。
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