2022/No.337
これが実話だとはエンドロールを見るまでわからなかった!
ユダヤ人であり、演劇評論家の父を持つ主人公アンナ。父の亡命のため母と兄とスイス、パリ、イギリスと逃亡の旅に。帰りたいけど帰れないドイツ。まだ世界大戦の始まる前のナチスが台頭する前の話なのに凄くピリピリしているのが印象的だった。
収容所や、ゲシュタポ、残虐なシーンなどナチスとユダヤ人と言えばそんな描写が多いだろうなと思いきやそんなシーンは全くない。でも、ナチスの恐怖が家族に忍び寄って来ている緊張感が常にある映画だった。エンドロールを見て安心する。