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ダイアモンドは傷つかないのakrutmのレビュー・感想・評価

ダイアモンドは傷つかない(1982年製作の映画)
4.5
妻子も愛人もいる予備校講師の中年男性と、その教え子であった女子大生との抜き差しならない恋愛関係が軽いタッチで描かれている。この映画が初主演である田中美佐子が初々しいし、生来の気の強い感じも弓子役にマッチしていて、なかなか魅力的。別れたいけど別れられないという感情もうまく表現していると思う。加賀まりこが珍しく控えめな女性を演じているが、存在感は抜群。山崎努の遊び人も板についている。「人間の身体は不思議なもので、どうやったってこれ以上溶け合うことができない」というセリフが個人的には印象に残る。

代ゼミとか早稲田大学とか、実名が自然に使われているのも面白い。当時の代ゼミはすごかったし、有名講師だと愛人のために一軒家を買うくらいの収入はあったのだろう。
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