フェイフェイと月の冒険のふぃりっぷのネタバレレビュー・内容・結末

フェイフェイがチャンウーを探しに行く理由(父親にチャンウーの存在を信じさせて再婚を止めたい)と、解決策(フェイフェイが成長して再婚後の家族も愛する)は、観ながら予想できた展開だけど、歌と一緒にストーリーが進む描き方が良くて、つい泣いてしまった。個人的には、チャンウーのクライマックスの歌が、フェイフェイの新しい家族や環境は思い描いてたのとは違うけどそれでも愛おしいということを説いてくれていたことが特に良かった。
フェイフェイとチャンウーの境遇の重ね方、チャンウーがフェイフェイの母親にも見えるところ、クライマックスでお互い語り合って立ち直るとこ、…フェイフェイとチャンウーの関係性がすごく上手かった。
フェイフェイが新しい人生を受け入れた証拠に、ウサギのバンジーを月に残したこと、チャンウーとの写真が燃えた時に躊躇しないで捨てたこと…結末の落とし所が全て噛み合ってていちいち感動的。
チンの壁抜けすら愛おしくなる不思議。
中国の有名な昔話がベースだけど、それを知らないからか、唐突に宝物のリングが月餅から出てきて、それをフェイフェイが理由もなく宝物だと認識したり、ストーリーが進むときに「なんで？」と思ってしまうところがいくつかあるのが気になってしまった。
フィクションラインは、途中から気にならなくなった。