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ザ・ライフルマンのmhのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ライフルマン(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ラトビア製の戦争もの。
ソ連の衛星国家時代には発禁処分になっていたものが原作。
見方によっては、ラトビアの建国神話にもなっている。
ラストの戦いが「バトルオブリガ」でやってたものと同じ戦いという認識で間違ってなさそう。
ドイツ皇国の兵士に母親を殺されて、その復讐のためにロシア白軍に志願する息子と、現役復帰する退役軍人の父親の話。
いつまで経っても敵を殺せないという悩みを持つ息子と、そんな息子に敵を殺せと教えてる父親を、亡くなった母親はどう思うかというのが父親のほうの悩み。
この対比がものすごい。
ソ連が発禁にした理由であろう、即決人民裁判がヤバかった。
仲間同士で殺し合うよう仕向けて、赤軍への忠誠心を図る。あんなことやってたらそりゃあ被害者増えるよね。
スナイパー要素がほとんどないので、スナイパー無双を思わせる邦題よくない。
軍事力の高い二つの国ーー革命が起こりつつあるロシアと、勢力を伸ばしつつあるドイツに挟まれたこの地域のWW1当時の複雑な力関係をわからないまま臨むとちょっと辛そう。
反面、このあたりをわかっているとめちゃくちゃ面白い。
mh

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