イライライジャ

無職の大卒のイライライジャのレビュー・感想・評価

無職の大卒(2014年製作の映画)
3.7
タイトルの悲壮感からは想像できないほど超最高。私は無職の高卒なので、前半の無職にしか分からない人生の辛さに共感しまくって号泣。
無職なダヌシュ、ハマり役で良い。
だがこの無職、かなり出来る奴だとのちに判明してゆく。

インドでは能力を持った職のない大卒が死ぬほどいるらしく、その社会問題に切り込みつつ、能力を持つ者を潰す悪と対峙したり、後半はガラッと雰囲気が変わる。
ダヌシュも前半のクズ無職はどこいった?ってほど出来る男に。

ただダヌシュの映画で毎度思うが、どう見てもこのヒョロヒョロ体型が強いわけがないので、こういう映画では喧嘩は弱いけど社会的に勝つとかにしてほしかった。
負かし方が普通に姑息。
そして結局拳かよ。

なんといっても、この映画でのロマンスパートは本当に良い。
ヒロインから電話がかかってきたときの喜びを隠しきれない表情のうまさは、『RNBDJ』でシャールクが初めて妻からお弁当作ってもらったときの表情くらいうまい。(細かすぎて伝わらない選手権)

ただのヒョロイ無職に見えていたのに、絡みシーンで突然エッッッとなるオスを見せてくるダヌシュがとにかくイイ……。

いやー、これはダヌシュにハマりそうな予感。