MasaichiYaguchi

カムバック・トゥ・ハリウッド!!のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

3.3
ロバート・デ・ニーロにとって一番のお気に入り出演作が「ミッドナイト・ラン」であるということは有名だが、その脚本担当のジョージ・ギャロが製作・脚本・監督を務めた本作では、ブラックユーモアと共に1970年代のハリウッド内幕コメディが繰り広げられる。
本作はハリー・ハーウィッツが1982年に監督した同名映画のリメイクだが、主演のデニーロをはじめ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンというベテランオスカー俳優達が共演している。
デニーロが扮するのはB級エクスプロイテーション映画ばかり製作しているミラクル映画社のプロデューサー、マックスで、最新作もヤバい筋から借金して製作し、公開したものの酷評で、いよいよ進退窮まってしまう。
借金した映画マニアのギャングのレジーからは返済出来なければ「タマを取る」との最後通告を突き付けられたマックスは、或るアクシデントをヒントにとんでもない借金返済作戦を思い付く。
この借金返済作戦のスケープゴートして引っ張り出されたのが老いた往年の西部劇スター、デュークなのだが、初めは出演することを固辞していた彼は、撮影の進展と共に変わっていく。
映画撮影自体が“まやかし”で、本当の狙いは他にあるのだが、「嘘から出たまこと」という言葉があるように、“まやかし”が撮影が進むにつれ“本物”になっていく。
果たして借金返済作戦の行方は、映画は完成してクランクアップを迎えることが出来るのか?
エンドロールが始まっても劇場を退場せずにいると、思わぬオマケ映像が待ち受けています。