うみぼうず

スポンティニアスのうみぼうずのレビュー・感想・評価

スポンティニアス(2020年製作の映画)
3.5
高校生が突然爆発する話で、ぶっ飛んだ内容ながら死と人生の短さ理不尽さについて改めて問うてくるような作品だった。爆発に理由は無いのでその辺の整合性求めない方が物語に入っていけると思う。
高校生ならではの心の危うさや、他を妬む気持ちなんかもよく表現されていて、設定は突拍子だけど感情移入できる不思議。
命には善悪も軽重もなく平等で、死は皆に訪れる。「訪れないかもしれない未来のことは考えるだけ無駄」という通りで、特に日本の若者は堅実志向が多いなどと報道されているけど今しかない高校生活大学生活を謳歌すべし。

キャサリン・ラングフォードってどこかで見たなと思ったら『エンドゲーム』のあの子か。主役二人がとても良い演技で物語を爽やかにしてくれている。大人が皆いい人なのも好感が持てる。特にマーラの両親めっちゃいい親、マーラの天真爛漫さも良い。
『キャリー』オマージュたくさんあり、マーラとキャリーの対比なども考えながら観ると楽しい。けど基本的に血で画面が真っ赤なので観る時は体調良い時がおススメ。
うみぼうず

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