トムトム

映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチのトムトムのレビュー・感想・評価

3.5
激泣きピアノ漫画「四月は君の嘘」の新川直司の女子サッカー漫画「さよなら私のクラマー」のアニメ版です。

正確には前々作でプロトタイプの短編「さよならフットボール」のアニメ化です。

男子に混ざっても圧倒的なサッカースキルを持つ少女 恩田希が成長に従いフィジカルの限界に突き当たり男性と同じ舞台でサッカーができるタイムリミットに苦悩しながらも努力するスポ根作品です。

韓国映画の「野球少女」を明るくしたみたいな感じでしょうか。

そこに子供の頃から一緒にサッカーをやってきた少年少女たちの淡い憧れなどが……まあ中村憲剛が澤穂希に惚れていたらみたいな話です。

「男の中では無理」「女のくせに」と言われ続けてもひたすらにパワフルに頑張る希の姿はガールズエンパワーメント映画として非常に現代的な物だと思います。

自らもサッカーは男のやるものと内面化して女子サッカーには全然興味のない希の成長を描くためにも本編の「さよなら私のクラマー」まで見て完成だと思います。

3DCGで描かれる試合シーンは作画のクオリティは高くありませんがちゃんとサッカーの試合として位置関係がリアルに感じられるようになっています。

フィジカルがあって体が張れてドリブルで持ち上がれるし速いクサビのパスやロングフィードも正確、ミドルシュートも打てて得点感覚もあるナメックの万能CBぶりが凄いです。

非常にアツい作品ですがそれだけに希の入れ替わり出場だけはクソすぎて擁護できません。
漫画的な面白さを狙ったのでしょうし後に自らが自己中心的になっていたと反省する展開ですがここはひっかります。

ラストに本編の主人公コンビが出てきてヒキでした。
やべっちも出てましたね。

入場者特典は「四月は君の嘘」と「さよなら私のクラマー」のコラボ漫画でした。