"ムトゥ 踊るマハラジャ"とか"バーフバリ "のイメージが先行して ド派手で!踊って!ド派手!な作品ばかりと思われがちなインド映画。
今作はそんなイメージを覆す、硬派で骨太な推理サスペンス!
とは言っても、"お気楽探偵"の名に恥じぬコメディ演出も光る。
ステレオタイプな探偵に憧れて自分だけのポリシーを貫くお気楽っぷり。だけど推理の腕はピカイチ!そんなアトレヤのキャッチーなキャラ付けの魅力にグググっと惹きつけられる!
それでいて作中で扱う事件は実際にインドで起こった事件をベースにしているので、単なるエンタメ作品に留まらずインド社会の闇を垣間見れる深い作品に仕上がっている。
随所にブチ込まれる映画ネタにもニヤニヤ。本国ならではのインド映画ネタもブッ込まれてて最高。
小気味良いテンポの会話やギャグと隅々まで練られたサスペンス要素のバランスもいい塩梅で、長尺ながら飽きさせない作りになっている。こりゃ名作だ。
そして何より、インド映画の幅広さを感じられる今作が映画館で鑑賞できたことが何より感動。今回のような企画をこれからもどしどし開催してほしいもんです。