夜永遊

ザ・スイッチの夜永遊のネタバレレビュー・内容・結末

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ好きな映画でした。
ものすごいスピード感で進んでいくのでまったく飽きる事無く見られました。
映画を見て一番感じたメッセージは大切なのは見た目じゃなくて中身だってこと。
主人公は殺人鬼の体になってしまって、大きな力を手にするけれど、それで人を殺めたりはしない。
逆に殺人鬼は、女子高生になろうとあらゆる手を使って殺しをする。
力があるから暴力を振るうんじゃなくて、人を傷つけようとする心が暴力を振るっているんだな、と感じました。

友達たちも可愛くてすごく魅力的でした。
逃げる時に「ゲイと黒人なんて絶望的!」って自虐してるのには笑ってしまった。
友達たちはみんな、ちゃんと彼女の中身を見ていたから入れ替わったことに気がつけたんだろうなと、胸が熱くなりました。

ボーイフレンドと殺人鬼(と入れ替わっている女子高生)のキスシーンは面白いシーンであると同時に感動した。
この人は、見かけじゃ無くて、中身を好きになってくれた人なんだって思えたから。

不思議と入れ替わってからは、殺人鬼が可愛くて仕方がないし、主人公が怖くてたまらなかった。心のありようなんだな。

あと、娘だから言えない事、母親だから打ち明けられない事を聞くシーンはジーンとした。大事だから言えないことってきっと沢山あって、食い違ってすれ違ってしまうけど、どっちも紛れもなく愛で。
あの試着室のシーンは本当に良かった。

「わたしはいいタマ」
わたしもそう言い聞かせて生きていこう。
夜永遊

夜永遊