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恋人はアンバーのtottsunのレビュー・感想・評価

恋人はアンバー(2020年製作の映画)
3.9
「恋人はアンバー」🎬90
1995年、同性愛者への差別や偏見が残るアイルランドの田舎町。自分がゲイであることを認められない高校生・エディと、レズビアンであることを隠しているクラスメートのアンバーは窮屈な日々を過ごしていた。二人は周囲にセクシュアリティを悟られずに卒業するため、期間限定でカップルを装うことにする。性格も趣味も真逆の二人だったが、悩みや夢、秘密を語り合う中で友情を育み、互いにかけがえのない存在となっていく。
1995年って私生まれてたけど、言うて日本でも理解あったかって聞かれるとかなり怪しいのではないかと思う。
田舎って本当に保守的だと思うし、私自身も学生時代は早く卒業してこんな場所から抜け出したいって思ってた。
アイルランドについて描かれる作品ってそういう描写が多いように思う。
今作でもキリスト教の教えについてはっきり描かれてるシーンがあったし、あんな風に村全体に知れ渡ったら何かに足引っ張られて引きずり込まれるかのような生きづらさで生きていけないと思う。
てっきり勝手な予想では、何かがあっても割とハッピーに済むのでは無いかと思ってたけど、切なくて苦しくなる。
2人が共にしあわせであるのならこういう関係でも充分だと思ってたけど、やっぱり自分の気持ちに嘘つくことは出来ないし、見てる側の人間としても、このままの形で一度きりの人生を歩んで欲しくはない。
そんな風に考えさせられた。
アンバーの訛りがとっても可愛くてきゅんきゅんした。字幕無しだと絶対何言ってるか分からないと思うけど…w
私的には☆☆☆.9かな。
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