学校にも行かず、自傷行為を繰り返す鳴海。現実でも、関係ないとかほっといてって言う子程、配信とかやってるよね。
対照的に、明るく人あたりの良い子に見えるいくは、抱えた鬱憤を大量の遺書にして、縁もゆかりも無い人達のポストに片っ端から投函している。
そんなふたりだから、互いに心を許すのに時間はかからなかったのだろう。
「今」に絶望している2人の少女がヒッチハイクで旅をする数日間。
周りから見たらただの家出だけど、2人にとっては現実からの精一杯の逃避行だったのかもしれない。
いくちゃんの闇がどこから来てるのかは描かれないけど、終盤の彼女の話からすると、闇まではいかないモヤモヤだったのかもしれないとも思える。
全体的には良いんだけど、なんかこうずっと同じ絵を見てるような...抑揚がないというか...意図的なのかもしれないですが、せめてメインの逃避行するきっかけというか、あのへんで1ヶ所くらい作品としてのアクセントが欲しかった。
主演のふたりはとても良かったです。
一緒にいる時の空気感が生っぽくて、お芝居が上手いわけじゃないのに、2人の作り出す、2人だけの世界に引き込まれる。
ただ、赤の他人を心配して、自分の近くにいる人を大切にできないあのライターは、何のためにいたのか...私の感性では理解が及びませんでした💦
#チネマット試写会
#頭痛が痛い
