ちろる

屋根裏の巳已己のちろるのレビュー・感想・評価

屋根裏の巳已己(2020年製作の映画)
3.6
花火の夜見た夢
翔が夢の中で描いた女の絵を片っ端から剥がしゴミに捨てる恋人麻由
ゴミから絵を拾い上げた後、翔は家を締め出されていた。
そして久々の巳巳己との再会は白昼夢のような時間を作り出す。

これはホラー?
でも何か起きそうで起きない。
それならやりきれない恋の話?

誰が現実で誰が妄想産物なのか、曖昧なまま少し不条理な日々が映し出される。
意図的なのか不快感を感じるカメラワークと不協和音が印象的。

伏線のようなものを散りばめながら、謎が何も回収されないことが作品の神秘性ととるか、もしくは苛立ちとなるかは鑑賞者次第かも。
ちろる

ちろる