ちょうど今日劇場版を映画館のスクリーンで見直したので保有しているエクステンデット・エディションも鑑賞してみた。劇場版よりもさらに17分長いのに長さ感じない。
冒頭でリドリー・スコットが言うには、劇場公開されたものがディレクターズカットでエクステンデット版は削除シーンを追加したものだ、楽しんで!とのことなので、このバージョンは完全にファン向けのオマケだと思う。
元々よくできていて長さを全く感じないくらいだったので、17分ぐらい増えても全く違和感ない。追加されたシーンも自然に見入ってしまい劇場版と比較することなんて忘れていた。
気づいた追加シーン(劇場版でカットされたシーン)
※コモドゥスに不満を抱くグラッカスとガイウスとルシッラの密談
※コモドゥスがマキシマス生存を知っていた近衛兵2人を見せしめのために処刑するシーン(弓矢で処刑)
その他細かい違いは気づかず。
以下感想(劇場版に以前記した感想と同じ)-------------
胸アツ、漢の生き様、ものすごく良くできてる歴史スペクタクル。残虐描写もしっかりあり。これは面白いよ。人望厚く高潔な将軍マキシマスを演じるラッセルクロウがむちゃくちゃカッコイイ!
個人的にはリドリー・スコット監督作No1だし、オールタイムベストに居座り続ける作品。
2時間半越えあっという間のストーリー展開。
ホアキン・フェニックス演じる悪役コモドゥスも最初から悪ではなく、訳あって悪に転じる、マキシマスも最初から争いたかった訳じゃない。
拗れた親子愛、皇帝の息子の嫉妬、歴戦の勇士マキシマスに訪れた悲劇からのドラマチックな展開がたまらない。ヒーローのはずが失ったものがあまりに大きい。
あれだけのことがあり、怒りに震えながらもギリギリまで高潔を保ち、いつしか復讐のエネルギーは亡き皇帝の意志を継ぐことも兼ね備えた。
民衆を味方につけ、怒りを大放出したマキシマスがかっこよすぎる。
そもそも大量の兵士を従え鼓舞し自ら闘う歴戦の敏腕将軍で失うものがないのだから強いんだよ。
人物描写と役者の演技もがガッチリかみ合っており、気づいたら引き込まれている。
ラストシーンに泣いちゃうね。
迫力あり涙ありで大満足でした。