イベリー子豚

65/シックスティ・ファイブのイベリー子豚のレビュー・感想・評価

3.3
「【サム・ライミ】製作+【SONY】=」
「→ちょいグロ」
「→ジャンプスケア盛り森」
「→大切な人の死」
「→ちょっとだけハートウォーミング」
「→流石にそりゃ無理あるだろ……まぁおサムちゃんだから、しゃーないか展開」
「ハイテクなのかアナログなのか問題」
「あばれる君の偉大さ」
「地球である必要性」
「壁画!?これは最古の……絵が違うやないかーい!」
「特に心に残るセリフもオマケもなし!!
でもそれも想定内!!キリッ」





これは叩く方が間違ってる。


【おサムちゃん】に
『クワイエット・プレイス』の配合で

「恐竜!?SF!?宇宙!?
少女とオジサンのバディ・サバイバル!!?
最高かよ!エンタメのド真ん中じゃん!!!?」が

起こるワケがないんですもん。


まず
全てにおいて中途半端。

上映時間の短さに比例するドラマ性の無さ。


これじゃ
主人公を好きになって共感して応援する気が
永遠にわいてきません。

オマケにお前……パイロットだったのかよ!

Tレックスに顎で千切られるほど
防御力激弱スペースシップだとしても
最大の戦犯じゃねぇか!!!

少しは反省しろ!!


少女も「言語が通じない」以外、キャラが見えない。


会話が通じないから
そもそも、セリフもほぼ無いし。


おかげで
「墜落→クライマックス」までの大体、2泊3日の間
ピンチや九死に一生は何度もあるのに
感情が動きません。


サバイバル術も行き当たりばったりの
ドタバタ・バンバン。


少しは【アイ・アム・冒険少年】を見習ってくれ!


もはや、人物も物語も
40年近く前の『ジュラシック・パーク』に
遥か及ばない超B級。


極めつけは設定が雑すぎる。

バリア・シールドもない広域宇宙探索船。
強めのマキロン応急キット。
バイク、バギー等、長距離移動用手段なし。
防護スーツ(宇宙服)すぐ棄て。
武器は無限?チャージ装填アリ。でも自動照準なし。
威力弱めのシンプル手榴弾。
謎結界と万能?レーダー。


なんやコレ。
ファースト・オーダー軍でも最弱の装備やん。

じゃあ
「はるか銀河の彼方」星人である必要性は?

で、「地球」。

絶滅動物なのか謎の空想生物なのか説明ナシ。

せめて危険度の判定ぐらいスカウターでやってくれよ!!


壁画はラスコーとかの
オーパーツ・ネタじゃないんかい!!

全然、歴史スペクタクルを活かせてなーーい!!!



……いやはやいやはや。

前置きで「クレームはやーよ」って言ったのに
止まらねぇぜ。


もう記憶はないけど
ウィル・スミスの『アフター・アース』とイイ勝負。


まぁ覚悟しての鑑賞だったけど
SFファンとしてもホラー好きとしても
「振り切れてない」コイツは認められません。


酷評されてる
ティム・バートン版『猿の惑星』の方が俄然、好き。



少なくとも
家族でもデートでもお一人様の優雅な休日にも
相応しくは無いと思います。