Tはっちょう

ポプランのTはっちょうのネタバレレビュー・内容・結末

ポプラン(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ大人な作品
自分のルーツ、原点に遡り自分が誰かを思い出していく。
人の欲に見える
男性性の象徴で抽象的な話になっていくと思ったんだけど、そうじゃなかった。上田監督はやっぱりコント脳でもし無くなったら?と具体的に考えるところから話を作り上げる。
モアナ
穴の設定もあるし、排尿のくだりも。チンコ無し大喜利。
でも、話は裏切ってしまったかつての友人、妻と子供、故郷…と遡っていく。自分が何者であるか?は原点に立ち返るしか無いわけで、初心を忘れるなということで。決して各人との間に出来た傷を修復する綺麗事な話ではない。強いて言うなら折り合いをつけるというところ。ケジメまではいかない。できる限り、過去と対峙していく。
じゃあ初心を忘れて自分が見えなくなる時ってどんな時か?となれば環境、状況に自分が呑まれて忙殺されたりする時。その源は人間の欲求で、それがポプラン。性欲の象徴でももちろんあるわけだけど。そこよりも。
6日のリミットが決められてる恐怖。生きる事が出来なくなる。子孫を残せなくなる。それが本当の死でもあるから。
自分を見失うと自分が死ぬ

あと、ラストは背中越しのカットで表情を見せない。どう変わったのか?はみんなの話だと思わせる。かんしょう

・イチモツはもう1人の自分。コピーの元だし、昔から自分を信じてくれる自分