自分が誰か思い出せ。
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ある日家出してしまった"ポプラン"を追いかける、自分探しのロードムービー
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敢えて感動にもコメディにも寄せず余韻をもたせた本作の作りは、感想を語る上では自分が何を受け取ったのかを考えさせる。それこそ"自分探し"のような作品と言える。
ポプランが家出してしまった人が導かれる"ポプランの会"なる怪しげな集まりで販売されるポプラン捕獲用アイテムに新品と中古があったり、新品のみのものがあったり、ポプランが寿命間近になると発光を始める生態系とか、ポプランが家出してしまった人のことを"ロスト"と呼称したりする細かい設定がわりかしツボ。
それにしてもポプランの会での受付のチェック、手袋使い回しなのかよ…とゾゾゾとしました😂衛生面が心配 笑
ポプランの向かう先にある何か。
ポプランの持ち主が逃げ出したこと、やらなかったことと向き合わせるためにポプランは彷徨うのか?コメディだけでなく少し深い。
また、ポプランが向かう先の一つ、徳永えりさんが良いのよ。
主人公・田上が過去と向き合う上で許されることもあれば、しっかりと許されないこともあって良かった。
ま、ナニを探すだけの映画なんですけどね
鑑賞後は実家に帰りたくなる。