りっく

ラブ&モンスターズのりっくのレビュー・感想・評価

ラブ&モンスターズ(2020年製作の映画)
3.8
ヘタレ青年がディストピアSF的な設定の説明モノローグから始まり、同じモノローグでも世界のコロニーの住人に「僕ができたんだから皆もできるはず」とメッセージを拡散する対照的な幕引き。あるいは片思いを原動力に彼女のもとへ勇気を持って向かい、失恋を経て、もと来た道を引き返す。行って帰ってくるシンプルなロードムービーを軸に、きちんとした構成が力強い成長譚を物語っていく。

本作の最大の魅力はモンスターたちの造形だろう。ポール・ヴァーホーヴェンのカルト作『スターシップ・トゥルーパーズ』の虫軍団を彷彿とさせる巨大化した生き物たち。カエル、巣穴 の芋虫、かたつむり、ムカデ、女王蜂、サンドコブラ、カニと暴れまわり、モンスター映画として単純に楽しい。
https://www.shimacinema.com/2021/04/15/love-and-monsters/
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