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ラブ&モンスターズのdenizのレビュー・感想・評価

ラブ&モンスターズ(2020年製作の映画)
3.7
「それじゃ ハッチを開けて、
新鮮な空気を吸って、人生を楽しもう」

なんだこの戸惑うほどの読後感の良さは😳
想定外の、恐ろしいほどの爽快感…!!

ある日を境にモンスターが蔓延る大地と化した地球。生き残った人々は地下に隠れながら生きていた…というパニック映画の王道ストーリーの筈なのに。
主人公ジョエルを演じるディラン・オブライエンのコミカルなナレーションと親しみを覚える若干ヘタレ気味な演技によりシリアスになり切らず、とっつきやすい滑り出し。
そしてジョエル青年はついに立ち上がる。
あの日生き別れとなった恋しいエイミーに再会すべく、モンスターが跋扈する大地の中、135キロに及ぶひとり旅へ…!
バイオレンスな映画にイヌ君が出てくると無条件に不安に苛まれるの、本当先人たちによる業の深さだと思う…
旅の途中に出会う親子とのやり取りやAIロボットとの邂逅など、飽きの来ないファクターが109分にぎゅっと濃縮。
モンスターだらけの地上でもどこか美しいと感じさせてくれる映像美が憎い。

愛は結果ではなく、原動力。
終わってみれば、ある種怒りのデスロード。
お目当てだったモンスターくんたちに関してはなかなかキショいとグロいに全振りしていた(個人的観測)ので、私は2度は観れないかもしれませんが汗、この謎な爽快感をぜひ体験して頂きたいです笑
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