むぶどん

チャトラパティのむぶどんのネタバレレビュー・内容・結末

チャトラパティ(2005年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

監督、プラバースには"母親に誤解されて悲しむ役"当てたくなっちゃうんか?でも確かに、プラバースの泣き顔には母性をくすぐられたような……。
ラージャマウリ監督の初期作、『RRR』からの本作だったので荒削り具合に少々戸惑いながらも、感情を揺さぶる構成は既に形成されていて情緒がドライブさせられまくる。前述の泣き顔、チャトラパティ(偉大な指導者)たる者がこんなクシャクシャ顔で……!というギャップに打たれるんよなあ。随所に入るダンスシーンも割と唐突なのが多いけど楽しい。プラバースのダンス、『バーフバリ』では皆無に等しかったから新鮮。♪Summamma Suriyaが好きです。
結末には最初あまり納得できなかったものの、母の幸福こそが全てと考えれば妥当なのか。でも赦されるんかなアレ。あと本筋に一切絡まないコメディパートは笑えるんだけど完全に浮いてて困惑。バランスが歪なのは否めない……。そんな中で1番興味深かったのが、監督の描いてきたテーマやヒーロー像が本作から最新作までブレていないこと。源泉にまた一歩近づけたのが何よりの収穫でした。ところで本作もサメ映画ってことになりませんかね。