みんと

女は女であるのみんとのレビュー・感想・評価

女は女である(1961年製作の映画)
4.3
可愛い~!何から何まで可愛い!
先ず、タイトルがお見事だし裏を返せば“男は男である”作品にも思えた。

そしてなんだか前日鑑賞した『幸福(しあわせ)』のお口直しになった気分。

ゴダール作品は芸術性の高さ故?雰囲気は好みながら何処かぼんやりとしていて掴みどころが無いイメージなんだけど、コレは好き!ある意味分かりやすいし終始笑顔で観られるし、歌わないミュージカル・コメディって言うのが小気味よくて心地好い。

子作りをめぐる男女のいざこざってなると一見お下品とも思える題材が、物の見事にポップにキュートにお洒落に纏まってると言うか、、、

くるくる変わる女心はあるあるがいっぱいで共感出来るし、いわゆる「女である事」をコミカルさを良いことに意地悪なくらい突いて来る。勿論デフォルメされてる前提、もしくはフランスならではを頭に置いて観ても女子の共感を鷲掴み。またタイトル通り納得せざるを得ないところで。

アンナ・カリーナのコケティッシュな魅力とあざと可愛いさは同性から見ても嫌味なく受け入れられるけれど、誰もがなりたくてもなれない領域だなあ。
天真爛漫な表情の変化もさることながら何と言っても七変化のファッションは観ててワクワクする。原色使いのコーデがもう素敵過ぎ!可愛い過ぎ!
でもでも髪の毛はアップの方が断然魅力的だなあ、、、

あれっ?て思う斬新なアート表現も全てありだし、更には振り向きざまのあれ?!ジャンヌ・モロー?!は嬉しい驚きだった。

何れにしてもちょっとしたゴダールの小難しさを理解しきれないモヤモヤもスーッと飛んでっちゃう気がする。

間違いなく定期的に何度でもリピートしたい作品のひとつになった。
みんと

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