翔海

女は女であるの翔海のレビュー・感想・評価

女は女である(1961年製作の映画)
3.6
身勝手なのはお互い様。

パリの小さな書店に勤めるエミールとストリップダンサーのアンジェラは一緒に暮らしている。アンジェラは唐突に子供が欲しいと言い出す。エミールにはそんな気が微塵もなかったからアンジェラの誘いにも乗らない。それでも諦めないアンジェラは他の男と子供を作ると言い出す。そんなことを言い出すからエミールも気が気ではないが、意地もあってなかなか素直になれずにいる。相反する男女に和解の手立てはあるのだろうか。

ゴダールの代表的作品の一つの今作。ゴダール作品を観るのは今回が初であり、この作品のジャンルはミュージカル・コメディらしいが、ミュージカル要素はどこへやら。コメディさはところどころに垣間見えた。喧嘩をして口も効きたくない男と女は本棚から本を取り出して載っているタイトルを見せつけ相手を罵り合うシーンはユーモアがあった。アンナ・カリーナの服装や二人の住む部屋、部屋の中で自転車を漕ぐのを含めて斬新な作品になっている。それまでの過程は置いておいて、終わり方も洒落ていてゴダール作品に興味が湧いてきた。

久しぶりに映画を見たけれど、私のストレス発散は映画だと実感した。
ここ最近は予定が立て込んでいてあまり映画を見ることができなかった。時間を作れても夜ばかりで、私はいつも11時頃に寝ているので夜に映画を見てしまうと寝落ちをすることも暫しあった。この作品も今月の上旬に一度見ていたが、寝落ちしてしまい今回リベンジできた。今の自分の環境は映画を見るにはあまり良い環境とは言えない。週に一度の休みを映画に使うこともできなければ、半休の日は料理をしたり、トレーニングがあって映画に時間を割けずにいる。今の生活には不満も募ってきている。そんな中で前に同じ職場だった人から仕事を誘われて気持ちも揺らいでいる。自分から変わらなければ今の環境は変えられないから決断をせねば。
翔海

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