【執念の記録】80点
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監督:ジェームズ・リード
製作国:南アフリカ
ジャンル:ドキュメンタリー
収録時間:85分
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アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したnetflix発ドキュメンタリー作品。マダコに魅了されたフォスターとそのマダコとの出会いを収録した作品。いやはや凄い。ここまでマダコに愛着を持っている人は初めて見ました。そのマダコがいる海域は結構荒れていて、会うのだけでも困難。というか毎回よく同じマダコと出会えたものですね。そして弱肉強食の世界。マダコに愛着を持つフォスターも意外なことに自然の摂理には逆らわない。マダコがサメに襲われそうになっても特に助けないのが一見矛盾した感覚と思われがちですが、あそこで助けようとしたら主人公がどんな目に遭うかわからない。難しい世界です。
最初は主人公に警戒心を抱くマダコですが、徐々に懐いてくるのが感動的。これでもかというくらい吸盤を主人公の体にくっつけます。しかし、臆病な性格に変わりはないので主人公がカメラを落とした音だけで巣に戻ってしまいます。リベンジをする主人公ですが、こんな感じの生活を一年程続けていたようです。最早執念の記録ですね。
終盤どうなるかは薄々と予想できるのですが、陸生動物とならともかく、海生生物とここまで人が触れ合えれるという記録を残した映画も多くはないでしょう。まさにオクトパスの神秘というべきか。タコはその外見から海の悪魔とも呼ばれていて世界的にみても忌み嫌われているようです。しかし、触れ合うことによりそのような偏見は払拭されていきます。日本にはタコを食す文化があるのでそこまで恐ろしいと思わないでしょうが、海外の人が今作を見たらきっと驚き感動し、タコに対するイメージもまた変わるのではないでしょうか。
