モリユウキ

シカゴ7裁判のモリユウキのレビュー・感想・評価

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)
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アメリカへのやるせない気持ちに拍車がかかる作品でした。
往々にしてどの国家でも問題になることだけど、「法の支配」の根本が壊れていることのやるせなさがすごいし、それが今回の大統領選やBLMでもかなりの度合い同じ光景として繰り広げられているところにアメリカという国家の限界を感じる(もちろん一人ひとりには本当に心ある素晴らしい人々がたくさんいるという事は知っているというのが大前提です)。
また、本当は検察側担当をしたくない判事や左派の中にもグラデーションがあること(最後のヒッピーがまともな感じに脚光浴びてたけど、基本しょうもない感じだということはポップミュージック好きとしてはちゃんと受け止めなきゃなあと思った)白人黒人間の対立、といった一枚岩ではないリベラルの描き方は好感を持ちました。