伏見の剛力

シカゴ7裁判の伏見の剛力のレビュー・感想・評価

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)
3.7
アーロンソーキン監督はモリーズゲームもそうですが人物達の声が被るほど会話が速く1回目は字幕を追うだけで精一杯で2回目吹き替えを観るはめになります。

アーロンソーキンが脚本したデヴィッドフィンチャーのソーシャルネットワークは観やすいんですがね。
最近ではキーラナイトレイのオフィシャルシークレットも大変観やすかったのですがアーロンソーキンはなんでこんなにせっかちなんでしょうか。
まあ私がいくら観やすいテンポで編集してくれと文句を垂れても外国人にシンゴジラの字幕はどうなんだと言われたら黙るしかありませんね。

そんな本作は実話の法廷ものですが最近ではオフィシャルシークレットといい勝負で映画的カタルシスがなく差別的要素は黒い司法よりは少なめです。

しかし法廷で1番偉いホフマン裁判官が素人目でも分かるほど露骨に黒人差別や犯人を決めつけるなど司法試験ガバガバ疑惑が浮上するほどの奴なのでこれに実話も相まって黒い司法をも越えるストレスを感じるかもしれません。

「私の法廷だ。」
「私は公平だ。」
「私は裁判官だ」

よく映画の裁判のシーンで裁判官が「静粛に!」とハンマーみたいなものでバンバンと叩きますが本作のホフマン裁判官は映画史上1番バンバン叩いているんじゃないでしょうか。
それだけ被告人や傍聴席が黙っていられないということはホフマンの野郎はイッてやがることが無知な私でも理解できるほどの不条理なジャッジメントなわけです。

結末によってはブチギレ案件になる本作ですがどっちに転んだとしてもそこまでの過程にストレスをあまり感じなかったのはアップテンポの会話の字幕を追うのに精一杯だったからかもしれません。

2回目はブチギレました。

大作が延期して観たい映画がない中、Netflixで今のところ気になるのはレベッカとデヴィッドフィンチャーのMankですか。
どうせナイル川もワンダーウーマンもモンスターハンターも延期でしょうし2020年12月デヴィッドフィンチャー最新作が見納めとなることは私としては救済となりました。Netflix万歳!