アノン

シカゴ7裁判のアノンのレビュー・感想・評価

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)
3.9
衝撃的な実話でありながら、映画としてのエンタメ性も高くて見応えがある。法律ものだから少し頭は使うけど、時系列や内容自体はさほど難しくなかった。このレベルの作品をNetflixで観れるとか本当に凄いと思うわ。

権力をブンブン振りかざす判事と罪に問われた7人の男たち。判事がもう史上最強に酷過ぎて頭を抱える。口を開けば法廷侮辱罪。黒人男性にした行為には憤りしか感じない。そんな判事に立ち向かう7人のドラマに引き込まれた。

最初から判事に強い対抗心を見せてたアビーがめちゃくちゃ好き。裁判所などの表舞台では問題児っぽい振る舞いで仲間を困惑させてたけど、裏では冷静で実は1番頭が良い人物だと思う。

彼と対極だったのがヘイデン。一見冷静沈着そうだけど物語が進むうちに熱い男だと分かった時、驚きと同時に人間味を感じてグッときた。

最後の演出は感動でしかない。一気に鳥肌が立った。判事が必死にガベルを叩いて声を張り上げる姿は滑稽だった。上司や環境に流されない検事役のジョセフくんも良かったなぁ。
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