Angeprunelle

タブロイドのAngeprunelleのネタバレレビュー・内容・結末

タブロイド(2004年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

一言で表すなら後味が悪い。
これに尽きる・・・

全く別の世界で生きる2人の人物の視点から描かれている。

ストーリー展開はものすごくシンプルで
犯人は序盤でほぼ確定出来てしまうので
犯人探しというよりは
犯人の言葉や表情や行動
取材班の特ダネを追い求める姿勢に
焦点をあてて鑑賞する事になります。

犯人と分かって犯人の言葉を聞くと
なんとも説明のつかない心情になる。
怒りでもなく哀しいでもなく
憤りでもなく虚しいでもなく・・・
哀しいでもなく切ないでもなく・・・
なんなんだろうか。
解けない数学をしている感じ。

凶悪犯なのは確かなのに。

犯人が全てにおいて普通に見えるのが
ある意味恐怖なんですが
その恐怖さえも通り越してしまっているのか
とにかくよく分からない。

まさに犯人の言葉どおり
“説明のつかないことがある”
そんな感じ。
彼自身も一体どうなっているのか
分かっていないのかもしれない。

報道の波紋の責任はどこにあるのか。
取材班なのかキャスターなのか
それとも視聴者なのか・・・

報道が真実とは限らない。
作られた真実もある。

ラストのカットとそこからうっすら聞こえてくる吐息は
血の毛が引き身の毛もよだつ思いだった。
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